sv:「んは、やっとお客さぁ来てくれた。ずっと待ってただに?」
「ゆっくり決めりゃあいいよ。此処では誰も急かさん。なんしょ、ちいとばか儂が美味いもん食わせたる!期待してくりょ?」
「現行で辛い人に苦しみの先に光があるなんて言うものじゃない。未来の幸せより、目先の安寧を欲しがるのは当然だね。」
名前:九 千雨
読み:サザラシ チサメ
年齢:34
性別:女性
容姿:混じりの無い長い黒髪。
腰を少し過ぎる程度の長さで、普段は下ろし、調理接客の際は高い場所で一つに束ねている。
白い紙で口から上を隠しており、風が吹いても外れないように固定している。
唇には薄く紅をさしている。
赤い無地の着物の上に白の割烹着を着ていて、靴は下駄を愛用している。
紙でわかりにくいが、左眼に赤いへメロカリスが咲いており、左眼から溢れる涙は全て赤い花弁である。
紙の下には切れ長の赤い瞳が隠れている。
身長168cm.細身で肉付きはあまり良くない。
野薔薇の装飾は左足のアンクレット。
左耳にシルバーのピアスを2つ着けている。
(画像はメーカー様を使わせていただきました。)
(https://www.neka.cc/composer/11939)
性格:気さくで自由気侭な人。
朗らかで穏やかである程度融通の聞く性格。
のらりくらりとしており、ひょうきんで明るく話しやすい。面倒みはいいが、底抜けの善人という訳ではない。
自分のことは比較的無頓着。その実自分が大切、もしくは目をつけたモノには貪欲だったり執着する面もある。
己が醜いという自覚があり、醜いモノなら醜いなりに意地汚くても生きてやろうという心持ちの持ち主。
所属:Eglantier
階級:エピヌ
花:へメロカリス
「とりとめない空想」「苦しみからの開放」
能力:『円環(エンカン)』
__……汝は鍵。閉ざされた理を解く鍵である。
__……汝は扉。巡る忘却を繋ぐ扉である。
__……汝は匣。散りばめられた空想を塞ぐ匣である。
鍵、扉、匣の特性を持つ能力。
【鍵】
花びらの装飾が施された鍵を生み出す。
鍵を差し込むことで〝解錠〟〝施錠〟をすることができる。
施錠は鍵を差し込んだ物を一時的にそのまま固定する。もしくは〝匣〟の中に仕舞うことができる。
解錠は施錠した物を解放する。もしくは〝匣〟の中から取り出すことができる。
頭に使えば他者の記憶を一時的に鍵の中へ封じることもできるが、鍵を壊されれば記憶も開放されてしまう。目撃者の口止め用。
鍵は口、掌からのみ生成される。
能力の全てはこの鍵から派生する。
・鍵を放り投げ、空中に施錠した後に物を落としたり。鍵を地面に差し込み、物を盾にすることはできるが、あくまで取り出した物を自由に操ることはできない。
【扉】
既存の扉の鍵穴に鍵を差し込むことで大きさ問わず鍵穴のある扉同士なら繋げることができる。
一度行ったことがある場所にしか使えないが、一瞬で場所を移動したり扉を通じて物を移動させることができる。基本的に人の送迎や自由に物を取り出す便利ポケットのように使用。
鍵を媒介にして直接匣と繋ぐことで、強制的に扉を開けさせて〝匣〟で創り出した物。匣にしまった物ならば既存のドアを介さずとも取り出すことができる。
・他者を扉で移動させることや、元々あるものを鍵で取り出す分には負荷はかからないが、空想にて生み出した物は脳に負荷がかかる為、一度に別々の物を同時に創り出して取り出すことはできない。(同じ物を同時作成は可能)
【匣】
鍵で施錠した物をしまっておく匣。
〝鍵〟を使って〝扉〟を開くことで取り出すことができる。
一番の利点は空想で思考した物を創り出すことができるということ。
〝匣〟とは即ち術者である千雨其の物こと。
武器は基本的に既存の物ではなく空想で具現化させている。花の根が存在する心臓の近くから解錠することで、武器に限り理解度が乏しくとも酷い痛みを伴う代わりに強度や性能の強い武器を取り出すことができ、たまに別の人物にも提供している。
・空想で命ある物を創り出すことはできない。
・空想で創り出す物は術者である千雨が構造をある程度理解していなければいけない。
空想と名がつくのに、現実に存在する物しか取り出すことができないが、その代わりに千雨が構造を理解していれば理解している分だけ効力や強度は上がる。
(例:銃、剣○
無限に銃弾が減らない銃✕)
(例:理解度大→傷の治りがとても早い傷薬
理解度小→脆い盾)
直接的な攻撃力や殺傷性はないが、汎用性は高い。
武器:『鶴鳴(カクメイ)』
心臓から抜き出した白い剣。
赤いへメロカリスが巻き付いている。
元来へメロカリスが持つ毒が反映されており、痺れる程度ではあるが刃に毒を持っている。
備考:遠州弁で喋る覆面の変わった女性。
アナログなワゴン車で色々な場所を転々とし、移動販売のご飯屋さんを営んでいる。
メニューは日替わりで変わっており、昼間はお弁当やクレープ。夜はカウンターを出してラーメンや居酒屋として運営している。
不定期に現れる不審者な割には気さくな店主で、訪れた客のお悩み相談も受け付ける。なんならおまけもつける。
文化が発展した昨今では珍しいアナログな物を好み、調理道具も古い自前。提供に時間はかかるがその分美味しいと評判。
元々は警視庁の医療係に所属していたようだが、とある事情により引退した様子。
今は表では移動販売。裏では何の因果か警視庁と反対に位置するEglantierに所属している。
所属した理由は過去の事件に関するらしいが、本人と一部しか詳細は知らない。
エピヌという位置についてはいるが、戦闘はあまり得意としておらず、補佐や援護、送迎の裏方等に徹していることが多く、幸い顔もまだ割れていない。
警視庁にはまだ未練を残した親友がいるらしく、未だに戦闘の場で遭遇しないことを心の中で祈っている。
遠州弁を主として何処かの方言が混ざる変わった話し方をするが、方言がわかりにくい自覚があるのか要所要所で標準語を混ぜたり、会議等重要な場面では敬語で喋る。
覆面をしている理由は『視界がぼやけていたほうが思考がしやすいから』で、自分の顔にコンプレックスがあるわけでも他人を目に入れたくないからでもない。
眼球に花が咲いてしまっているが、視力には何も影響がないらしく、紙で隠していても前が少し見難い程度で済んでいる。
花が開花した際に頭が朦朧とする程に涙を流していたため、本来心臓にしか伸びていないはずの根が涙腺に影響を与えてしまった。
むかし、むかし、或るところに。
凡人がおりました。彼女の立場はけして良いものではありませんでしたが、凡人は凡人なりに努力し、それなりにいい職。愛しい夫。可愛い娘に恵まれました。
しかし、彼女がいつものように過ごしていたある日。才能が無くとも前向きな彼女に嫉妬した同僚に医療ミスを押し付けられてしまいました。民の命さえ関わる、それはそれは取り返しのつかないミスでした。
浴びせられる無数の罵声。そこには彼女との関係のない、ただ糾弾を愉しむだけの愚か者も混じっておりました。
でも、ただ。家族だけは。
家族だけは信じて受け入れてくれるはず。
その希望も虚しく、家族でさえも彼女を捨ててしまいました。
嗚呼、憎い。
愛も、憎悪も、苦しみも、忘れてしまいたい。
嗚呼、嗚呼。何故、何故。何故?
雫を零すその左眼に咲いたのは、皮肉な程に美しい赤いへメロカリス。
後に彼女の無実は証明されましたが、その頃にはもう遅い。
全ては忘却に消え、彼女は朦朧とする意識のまま野薔薇へと手を伸ばしていたそうな……。
募集:常連(陣営問わず何人か)
過去の無実を最後まで信じてくれていた友人(対策部所属)
千雨がたまに武器を提供している後輩(Eglantier)
その他お誘いあれば
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