管理者の設定となります。どうぞご参考までに。
[鬼殺隊]
『雨夜雫。雨に夜、それに雫ね。簡単で綺麗な名前でしょう?私も気に入っているのよ。』
『夜柱は称号。雨夜雫、それは他の誰でもない。幽霊が取り憑いても、私は私。』
『貴方は強い。だけれど弱いわ。何者にも屈さぬ覚悟を抱け。それが出来ないのが貴方の弱点であり、それを突かれた時にのみ脆く崩れ去ると見よう。』
【氏名】雨夜 雫
【フリガナ】アマヨ シズク
【年齢】17
【性別】女性
【性格】強くあれ、正しくあれ、美しくあれ。雨夜雫は、雨夜雫としてここに在れ。自らの直感を信じ、それを正義とする。その真っ直ぐは彼女の握る日輪刀宛らであり、何者を前にしたとて曲がる事はない。例え眼前にて己を罵られようともあっさり認めてしまうだろう。誰よりも己を知り、なおひたむきに前を向く者。己の強さを知り、弱さを知り、正しさを知り、間違いを知り、美しさを知り、醜さを知った。だからこそその高みを目指さんと、血反吐の出る様な鍛錬と努力を重ねた末に柱となる。たとえ相手にとって己は悪であろうとも、己は己であるとばかりにそれを貫かんとする姿勢は 一種の盲目でさえある。故に頑固な面があり、これと決めれば二度とその席から動こうとしない。それは戦闘に於いても等しく、一度首を落とすと決めたのならば四肢をもがれても相手に立ち向かわんとするだろう。論理も常識も投げ捨てた彼女は、皆が右が正しいと言っても己が左が正しいと思うのなら独りきりで左へ向かう。その直感は鈍くはなく、寧ろ鋭い方といえる。いざ戦場に立った時の確固たる意思、じっと深く深く見据える夜の瞳。それは常人でも感じ取ることの出来るほど強い気迫を発する。
【容姿】我が頭上に広がる大空、淡く滲んだ快晴の日のそれを思わせる絹宛らの艶やかな毛髪は華奢な肩まで切り揃えられている。自信ありげに凛とした眉、薄ら赤らんだ頬、一筋通った鼻と、姿かたちからでさえその我が道を往く様が見て取れる。陽も沈み並んだ家の照明が目立つようになった頃合を映したその双眸、中央に光る家々の灯。気迫こそなかれども、それはいつであっても必ずしっかりと何かを見据えている。
年相応ながらも華奢な身体を覆う隊服。その背には滅の文字、隊服の釦は階級に合わせ金色となっている。上から被せた羽織は夜色、袖口にははっと目を見張る美しい刺繍。星の一つ一つを丁寧に描き、全体に細かい濃淡が入っている。
_Picrew/まいよめーかー 様_
【過去】手に竹刀を握り数ヶ月。天性の才能ゆえか、然程鍛錬をせずとも勝利を収める事は容易かった少女がひとり。最早勝てぬは教え導く師匠のみ、努力の重要さを知らない彼女は鍛錬を積む事もなく頂点の座に座り続けた。_とある一人の少年が訪れるまで。奇しくも同じ齢、同じような体躯、似たような顔立ちの彼は、いとも容易くその座を奪う。鍛錬も何もせず、さながら己のように。少女はそれに怒りを覚えた。嫉妬とともに、尊敬とともに。
己がそんな思いを仲間にさせていただなんて気付くのは暫し先の事ながら、もう一度その座を取り戻さんとようやく鍛錬を始める。鍛錬を知らなかった少女が、誰よりも。その才能に、天性の才能に勝らんと、その身を削って努力を重ねる。誰よりも強くなるためではなく、少年を超えるためだけに。それでも少女は天性の才能に勝てなかった。後一歩、もうすこし指を伸ばせば届きそうなのに、それでも彼には届かない。同じ天性の才能を持つ者同士なのだから、届かない訳がないと必死に手を伸ばす。その席を取り戻そうと小さな身体を駆使するけれど、やはりあともう少しで届かない。
ちゃんと少しずつ距離は詰められている筈なのに、何だかこれが夜に葬り去られてしまうような気がした。
少女の直感は良く当たった。皆して右を選ぶ中、少女だけが左を選んだ。そして正しかったのは少女であり、それを少女は誇らしくさえ思っていた。あれと言えば大抵ああだし、こうと言えば大抵こうなる。飽くまで直感ゆえに外れることもあったけれど、十中八九少女は何かを言い当てた。未来と言う大きな括りにまで関与できる程ではなかったが、小さな賭け程度であれば負ける事はない。小さな諍いを離れた所から眺めている時も、「右の彼が勝つだろう」と言えば、実際に右の彼が勝った。少々雲行きが怪しい時も、「もう暫くしたら晴れるだろうさ」と言えば、実際に四半刻程した時陽の光が雲を裂いて差した。
だから_。
とある夜。
幼い少年の悲鳴が響き渡った。
それはとても暗い夜で、月の光さえ差さない闇の中だった。
「夜には鬼が出る。」「鬼は人を喰らう。」
頂点を奪われた少女も、頂点に座る少年も、それが何を意味するかを瞬時に理解する。鬼が同士を食い殺さんとしているのだ、と言う事を。少女は恐ることこそなかれど、師匠の指示した通りに避難をした。少年は恐ることなく、師匠の指示に逆らい真剣を握った。きっとどちらも正しかったのだろう、己を正しいと信じていたのだろう。ただし今回ばかりは、正義よりも直感が上を行った。後に柱となる少女を圧倒する天性の才能の持ち主の少年は、鬼の弱点を知らない。人間同様に戦ったが故_
生まれて初めて 少年は敗けた。
敗けの代償としてその身を喰われたらしい少年、朝日が差す頃転がっていたのは日輪刀でもないただの真剣と道場の服のみ。服は無惨に穴だらけに、その真剣の柄には彼の物やら鬼の物やら分からぬような血を滲ませて。雨を呑みじんわりと深く枯葉の色を灯す地は、今日だけ鮮血を呑んで赤褐色に染まっていた。
少女の直感は良く当たった。まさかそれが我が身を苦しませることになるとは思ってもみなかったろう、その血が少年の物であると知らされた刹那拳を握り締め血を流す。
少女は怒りに震えた。
何故逃げた、と。それは己が刀を握らなかった事に対してではなく、己と少年との間に出来ていた勝負の様な関係に。この爪が伸びる頃には届いているだろうこの距離まで詰める為、少女は全てを投げ打った。にも関わらず、ずっとずっと追い掛けていた相手が夜に呑まれたという。もし神がいるのであれば、これは余りにも酷い仕打ちだと嘆いた。あの夜ではどの鬼が少年を殺したかさえ分からない。月明かりも差さぬ夜では、一人小さな子供が欠けていたとしてもわかったことではないだろう。まるで世界という大きな機械の幾つかの歯車が、少年を殺す為だけに動いている様な気さえした。
すべては少年を超えるため。すべてはその座を奪い返すため。身を削り心を削り、身体の全てが悲鳴を上げていようとも目的の為に刀を握った。その真っ直ぐは少女の握る刀宛らであり、少年に罵声を浴びせられようとて曲がる物ではない。そしてあれやこれやと罵倒する少年の言葉はちゃっかり的を得ているから、少女はそれを認めるしかなかった。己の強さは鍛錬から教えられ、己の弱さは少年から教えられ、己の正しさも少年から教えられ、己の間違いを夜から教えられ、己の美しさは師匠から教えられ、己の醜さを鬼から教えられた。少女は少年なくして柱になぞなれていない。だからこそ。だからこそ感謝と打倒の念を込めて、その真剣を拾い上げた。恐らく傷はつけられたのだろう、幾本か鬼の血の筋の走った真剣。_少年が鬼に殺されたのであれば、鬼をすべて殺すことで己が上であると誇示できる。少々横暴だが、あの腹の立つ意気揚々とした表情が眼前にない今となってはこの程度の事でしか少年に打ち勝つことはできまい。
’鬼は全て夜に葬り去ってやろう’_己の身を呈す覚悟と共に少女は、’鬼殺隊’等と言う鬼殺しが生業の場に足を踏み入れる事となる。
【階級】柱
【呼吸】夜の呼吸_風の呼吸の派生
【技】
夜の呼吸 壱ノ型〈有明の月〉
自身か相手の周りに球状の斬撃を設置する技。緊急回避、固定等。
夜の呼吸 弐ノ型〈居待の月〉
不規則な斬撃を放つ技。相手の弱点が分からない時等のその場凌ぎ。
夜の呼吸 参ノ型〈十六夜の月〉
複数の斬撃を一点集中で大打撃を与える技。当たりさえすれば硬い鬼の首でも貫くことが出来る。
夜の呼吸 肆ノ型〈下つ弓張〉
下弦にのみ使用する。下弦の鬼に限り大きなダメージが入り、その他の鬼であれば無傷。
夜の呼吸 伍ノ型〈上つ弓張〉
上弦にのみ使用する。上弦の鬼に限り大きなダメージが入り、その他の鬼であれば無傷。
夜の呼吸 拾伍ノ夜 [ 満月 ]
相手の身体全体を不規則に斬り付ける技。斬った跡は再生することなく焼ける様な痛みが永久に残る。代償として己が二日夜の呼吸を用いる事が出来なくなり、純粋な剣技のみで戦う事を要される。
夜の呼吸 壱ノ型〈子の刻〉
長距離を短時間で移動する際用いる技。回避や距離を詰める場合に用いる。
夜の呼吸 弐ノ型〈丑の刻〉
相手の五感を一分間奪う技。強敵と見做し、己が不利である場合にのみ用いる。
夜の呼吸 参ノ型〈丑三つ時〉
十分間己が何処にいるか分からなくさせる技。一時撤退、不意打ちを狙う場合に用いる。
夜の呼吸 肆ノ型〈寅の刻〉
五分間己の斬撃を強化する技。早い内に仕留める場合、最後の最後に削り切る時等に用いる。
夜の呼吸 伍ノ型〈夜明け〉
血鬼術の強制解除と共に体のパーツの一部を再生することが可能。己のみならず、他者にも使用できる。
夜の呼吸 無ノ型 [ 世明け ]
巨大な鳥籠を模した斬撃を設置し、斬撃から日光を発すことにより内部を時間帯に関わらず昼の状態にする技。代償として己の寿命を大幅に削る。
【備考】
彼女の持つ日輪刀は少年の刀が基盤となっており、他の日輪刀とは若干材質の違う特殊なものとなっている。実際の真剣と日輪刀の間に位置する刀であり、それに準じて夜の呼吸は壱から伍の型までがそれぞれ二つずつあり、尚且つ5つは実際に鬼の頸を斬るためのものではないと言う異例の呼吸となっている。鍔は星と月が重なった特殊な形状をしており、刀身は青を孕んだ黒色。
【募集】
御誘い等ありましたら。