不備があればお教え下さい。
「今晩は。月、綺麗ですね。貴方も見ませんか?一緒に。」
「名前がないんです、僕。適当に呼んでいただいて結構ですよ、ええ。」
【名前】「蒼い硝子筆/SCP_2222」
【読み方】あおいガラスペン
【性別】不明だが、男性と称す。
【年齢】不明
【性格】端的に水天一碧と言ったところか。裏表の境界が曖昧で従順且つ純朴さを兼ね備え、素直で柔和的。表情が豊かで感情が分かりやすい。嫌であれば顔を歪め、良ければ口は弧を描く。天真爛漫で、お茶目な人物というのが第一印象というところだろう。そんな感受性の高い彼であるが、人間ではない。どんなに嬉しく微笑もうとも、優しく儚げで寂しそうな表情でも。それは人間でない。怪異であり、化物だ。裏が表、表が裏の表裏一体。境界が曖昧というのは、区別が無い事。純粋さの中に危険を孕んだ無邪気があり、悲劇的な優しさの中に狂気的な優しさがある。
【容姿】あずま式少年メーカー様より
白縹で艶のある髪の毛をショート迄伸ばし、横髪は肩に付き乍揺れる。肌は橙色で日焼け気味で、逞しげにはっきりとした目鼻立ちと卵顔且つ小顔。硝子玉のような三白眼は上は水縹、下は薄浅葱。真ん中には、芯の通ったハイライトが見える。女性のような端麗な顔立ちをしており、悪戯に恰も女性のように振る舞う事も多々。服装は基本赤のシャツで、黄色の石を使ったループタイを付けている。脚長で細さが分かる黒のスラックス、白の三つ折りソックスの上に茶色で艶やかなローファーを履いている。
【誕生日】 不明
【能力】「Blue glass pen」
その男は、筆を握る。
常時離さず一心同体で、人生を共に過ごす。ペンをインクで浸す事なく、只握るだけ。でも、不思議と無限に掛ける。緻密で繊細で、透き通る美しい蒼の筆。一度光を浴びればステンドグラスのように輝き、水を浴びれば同化して仕舞うほどに透いている。文字は、空を駆ける。蒼く光りうっすらと透け乍、空に漂う。文字は、文字としての意味を具現化する。椅子と空に書けば椅子が、机と書けば机が。文字が文字としての役割を果たさずして、物として生物としての役割を見出だす。硝子は儚く、脆い。故に、具現化させた物は数十分もすれば光の粒子となり空気に溶けるだろう。泡沫の夢を見させる、蒼い硝子筆。
【武器】硝子筆
【備考】危険度、Euclid。自我と思考を有し、尚且つ知性さえ持てばかなり上位の危険度。objectにしては流暢且つ丁寧な口調故に知性が高いと断定されるも、矢張何処かおかしい。異常性として蒼い硝子筆と、驚異的な再生能力的が挙げられる。これは只の付属に過ぎないが、正に怪異的能力。腕を引き千切ったなら、僅か数十秒で回復する。細胞の糸が徐々に纏まり肉と化し、元通りに回復してしまう。
彼には個体名が無い。故に、様々な呼び名が存在する。だけども誤って「硝子」なんて言ってはいけない。彼の表情がうって変わって、それこそあの筆のように蒼ざめて肩は震え上がり、冷や汗が滝のように出てくる。何かに怯えるように体を縮めひきつった顔になり、情緒が不安定になって暴れ散らすから。