早い御返事有難う御座います。
不備等御座いましたら、何なりと。
’黙って下さい、その口、消しちゃいますよ。’
’貴方と一緒に居れば、きっと世界から目を逸らさずに済む。今を、見詰めて居られる。’
氏名 / 一花 華憐 <Ichihana Karen>
年齢 / 十代後半
性別 / 女性
能力 / 目を逸らす
詳細 / この世の物質、記憶、概念、生命……ありとあらゆる物は、彼女の眼差しの元存在し、其処に在り、生きている。其の彼女が目を逸らしてしまった時点で消滅し、無くなり、……そして、死ぬ。意図的に逸らさない限り決して発動する事は無く、眠る、瞬き、失神等は目を逸らした事にならない。解除方法は<血を流す>事。血を流すことによって、今まで目を逸らしてきた全てが戻る。
性格 / 云う成れば正体不明の蜃気楼。時に冷笑を、時に嘲笑を浮かべる彼女の口許は常に弧を描いており、動揺を見せず、怒りを見せず、哀しみを見せず、にっこりと黒く黒い笑みが支配する。苦笑も失笑も微笑も許さぬ中に、彼女の深く黒い中に存在する声何て、きっと悟られる事無く、探られる事無く、目を逸らしてメリーバッドエンドに終わるに違いない。
容姿 / 最早蒼みがかっている様にさえ見える真っ白な肌に陰影の如し毛髪は良く映える。儚く切れ長な狼の双眸に黒薔薇を挿したかの様な瞳は、密かに絶望を表して居た。
至って平凡な紅いシャツに黒いパーカーを羽織り、黒を基調としたスカートと、シンプルに実用性を重視した黒めの服装。
イメージカラー / 深紅
備考 / 団内での呼び名は[アネモネ]。名前中から憐を抜いてをシャッフルすると<花一華>になり、洋名のアネモネとして呼ばれるようになった。又、花言葉は「薄れゆく希望」「儚い夢」等に対し、「希望」「期待」等もある。
……親が居なくなり、友人の偽りの笑顔の真実を知り、教師からの理不尽な暴力に頭を抱え、自傷の痕を嘲られ、世界から目を逸らせない話。
事の始めは親だった。今まで優しかった母が、叱る中に愛情の詰まった父が、愛し合っていた二人の関係が破綻した。父はふらりと姿を消し、母は薬物の大量摂取による自殺で死んだ。既に友人など居なかった彼女は、誰にも頼れず、時々警察に寄る程度しか抵抗が出来なかったのは事実だと、右肩の寂しさを遺した寝室は語る。
友人と思い込んでいた。にこにこと話し掛けてくれる彼等、彼女等は、分け隔てなくとは言えずとも、会話をしてくれる位はしてくれた。其も、両親が居なくなるまでの事。親が居なくなったと言う話は瞬く間に広がり、安否を気にする前に、彼女の痛みを労る前に、涙を溢した彼女を嘲った。「親なんて邪魔なだけだ」「居なくなってくれてせいせいしてるだろ」……と。何も知らない彼等は、何も分からない彼女等は、何処まで行こうと涙を嘲るだろう。
もう頼れるのは先生だけ何て、何故思ってしまったのか。それでも彼等を見捨てることの出来なかった彼女は、今までに受けてきた心身の傷を覆い隠して、教師に助けを求めた。優しく勉学を教え、運動を指導し、部活動に於いても付き添ってくれた先生は、ある日、解答を間違えた時に少し怒った。次の日、ハードな運動を強いられ、休憩を求めると、これでもかと言う程怒った。後日、体を求めた先生に抵抗すると、何度も繰り返し叩かれた。それ以降、毎度の如く体を求める様になり、些細な事で殴り蹴られ、時には鈍い刃物でいたぶられた。随分と荒んだ心と、濁ってしまったあの瞳は、今でも奥底に隠れている。
もう何も感じなくなった。痛みも、悲しみも、喜びも、何もかも。それでも小さな扉を指で小突く様に時々感じる悲しみは、姿を刃物に変えて、彼女の手首を傷つけた。其を繰り返す内にその姿を直視され、たちまち噂は広まり、手首を晒された。開いた傷にたっぷりと刺激性の洗剤を掛けられては皆間見せる苦痛の表情を娯楽代わりに楽しまれた。
避けられない現実、一度も感じた事の無い人の温もり。この現状から目を逸らしたいと願ってから数ヵ月が経ち、頭を撫でられた事すら、しっかりと抱き締められた事すらない彼女は、友人擬きの赤の他人によって、葉月十五日、溺死した。
その際カゲロウデイズに接触し、目を逸らす能力を手に入れる。
募集 / 唯一心を許した人(男女問わず)