【用語】
『帝国』
この物語の舞台となる場所。
世界中で対吸血鬼の施設や組織等が出来ていく中、何処よりも早く着々と力をつけ、それらを完備させた国。
国の面積は広くはないがその力は非常に強力。
街並みは現代のそれとほぼ変わりなく、しかし所々に古き施設・設備があるといった様子。
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『ヴァンパイア/吸血鬼』
……かつては食物連鎖の頂点に君臨していた夜の怪物。
鋭い牙を持ち、人間の血を主食とする。高い身体能力と治癒力、身体を霧状に変化させ、暗示をかける魔眼を持つ。
不老だが、不死では無い。
様々な説が提唱されてきたが、現在弱点として広く知られているのは《日光》と《銀》。
日光に当たれば、灰にはならずとも皮膚が爛れ、銀は猛毒に。どちらも血を飲まなければ衰弱死してしまう。
吸血鬼の力の源は牙(犬歯)にあり、この牙が破損するだけで大きく力が損なわれる。抜かれてしまえば常人並みかそれ以下にまで弱体化する。
__由緒ある吸血鬼の血筋は、殆どが狩られてしまった。
その吸血鬼の中には『貴族』と呼ばれる人々がおり、体のどこかに証となるものが刻まれている。家によって位置や模様は違うようだ。
《硝光会》
……誇りを汚された怒り、人間に虐げられた恨みから人間への復讐を望む吸血鬼の組織。表向きは新興宗教団体として活動しつつ、再び吸血鬼が頂点に立つため、人間の虐殺や同族の解放運動を行っている。しかし、一部の人間から援助を受けているのも事実であるため、そういった人々に対して危害を加えるようなことだけは御法度。
本拠地は国で一番大きな教会の地下。
__実は、国中にいくつもの抜け道が点在しており、そこから地下の本組織へ入れる模様。勿論、牙狩りはそれを知る由もない_?
それはどこかの店であったり、家の中であったりと案外日常の至る所にある。表立っては言えないが、彼らを可哀想に思う人間も少なくはないのかもしれない。
『ヴァンピール/無牙』
……牙を抜かれた上、生えてこないよう歯茎に加工銀を埋め込まれたヴァンパイア。力は弱まり、身体を変化させることも暗示を掛けることもできなくなった圧倒的弱者。
凄惨な調教を経て、店で売買されている吸血鬼はほぼヴァンピールである。あえて牙を片方だけ抜いて、戦闘奴隷として売られる者もいる。
個体を識別するため、上3桁の数字・下4桁のアルファベットの烙印が施されている。(例_123-ABCD)
ヴァンパイアにとっては蔑称。
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『ダンピール/半吸血鬼』
……人間と吸血鬼の間に生まれた混血児。或いは吸血鬼の血を経口摂取したことで吸血鬼に転変した元人間。
吸血鬼の血を口以外の部位から摂取してもダンピールにはならない。
純吸血鬼に比べればマシだが、同じように太陽と銀は弱点であり、長時間浴びることや触れていることは余り宜しくない。個体差がかなりあるとかないとか。
一般的な人間よりも優れた身体能力を持ち、暗示などの異能は使えない。
社会的立場は低く、ヴァンピール同様に冷遇され表社会での出世は難しい。そんなダンピールは生活の保障を条件に、牙狩りとして働く者が多い。寿命は大体人間半分(200歳)くらい。見た目に反して年齢がいっている人が多め。
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『ヴァーミリオン/牙狩り』
……ヴァンパイアを狩る知恵と力を持った者たち。人間側にとってのヒーロー、吸血鬼側からして見れば悪魔のような存在。
ヴァンパイアを捕まえ、牙を抜いて調教して売る以外にも、人間に危害を与える危険なヴァンピールの駆除も行う。
《クルスニク商会》
……国の中心部に存在する商会。危険なヴァンピールやトランスパイアを駆除する政府公認の牙狩り組織。政府の要請により、市街の巡回や指名手配された吸血鬼の捜索を行う。
捕縛したヴァンピールの管理も一任されており、調教してショップで売るか系列店で労働させている。
人間だけでなく戦闘奴隷のヴァンピールも所属しているとか。
商会の中に下記五名の幹部、そして実働部隊『ヴァラ』が存在している。
商会支部長はトロイメライ(後述)の総責任者を兼任。
・実動部隊『ヴァラ』のリーダー
・ヴァンピール調教部責任者
・ヴァンピール販売所責任者
・クロウカル開発責任者
『実働部隊 ヴァラ』
…市街の巡回など一番戦闘の機会が多い人々。
・リーダー
・副リーダー
・隊員
・医療班
及び一般構成員から成る。
『異能武器・クロウカル』
……牙狩りが所持する特殊な武器。
それぞれが固有の異能を宿し、普段はアクセサリー等の小物の状態で、血を吸わせると武器の形へ変形する。保有している本人以外が使うことはできない。
形状は剣や銃など様々で非常に頑丈。製造方法は不明だが、吸血鬼の血と牙が必要なのだとか。
材料の一部に純銀が使われている。
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【トランスパイア現象】
……ヴァンピールに硝子のように透き通った牙が生え、異能に目醒める現象。牙が生えたヴァンピールは本来の身体能力をある程度取り戻すが、魔眼や霧化などの異能は変わらず使えない。
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【血晶の誓い】
……吸血鬼の元貴族に代々伝わる言葉。誓いと言うからには何かしらの契約と推測されるも伝記や書物が残っていない為詳細は不明。
旧くから生きる者によれば
・『一時的な超身体強化』ができる。
・その代わり、身体への負担が非常に激しい。
というものらしい…?
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【その他主な施設】
『闘技場』
……国の外れに建設された大型の円形闘技場。その名の通り、主に戦闘奴隷のヴァンピールを戦わせる賭博の場として使われる他、牙切り同士の訓練場としても使われている。
三箇所程度に『ヴァンピール販売所』(後述)が点在。
『ヴァンピール販売所』
……国中に点在する、いわばペットショップのようなもの。牙狩りが捕え調教が済んだヴァンピール達を売っている。傍から見れば人身売買のようだが、この世界ではそれが普通なのだ。
『ナイトクラブ トロイメライ』
……国中に数箇所存在するクラブ。ヴァンピールの主な労働の場であり、仕事内容はとてもじゃないが表に出して言えないようなことまでしているとか。
他にも似たような場所はあるが、トロイメライが大半を牛耳っているのでは、という噂も。
『教会』
……表向きは純粋な教会だが、それを隠れ蓑としてヴァンピールの組織が存在する。十字架が効くと思われていただろうが、残念、そんなことは無かったようだ。
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