2038年。AI技術とロボット工学の発達により、世界中で人間そっくりのアンドロイドが製造されるようになり、人類は更なる経済発展を手に入れる一方で失業率が増大した。結果、貧富の格差が拡大し、アンドロイドによって職を奪われた人々は反アンドロイド感情を持つようになり、排斥運動にまで発展していった。
2038年8月、アメリカ合衆国・デトロイトで家庭用アンドロイドが所有者を殺害し、所有者の娘を人質に立てこもる事件が発生した。そのアンドロイドはまるで意思や感情を持つようで「変異体 (Deviant)」と名付けられた。以後、「変異体」はその1体にとどまらず、増え続けていった。「変異体」は、与えられた仕事を放棄して逃亡する。その中には人類からの解放を叫び「革命」を起こそうとする者もいた。
アンドロイドは単なる「便利な機械」なのか?それとも、生きているのか?
2038年11月11日、デトロイトではアンドロイドたちが立ち上がった。声高に自由を求めた。その革命の結末は、君たちも後ほど知ることになるだろう。
時を同じくして、ラスベガスでもアンドロイドたちが立ち上がろうとしていた。ラスベガスに暮らすアンドロイド所有者である私たちにも、関係のない話ではないはずだ。
___ああ、所で、君。人間、だよな?もしやアンドロイド…「変異体」じゃあるまいな?
~~~
当なりきり「LAS:BH」はPS4のオープンシナリオアドベンチャーゲーム「DETROIT: BECOME HUMAN」の世界観を使用し、別都市を舞台とした二次創作なりきりとなります。原作のキャラクターを使用することはなく、オリジナルの創作キャラクターでの進行となりますので、原作を知らない方にもご参加いただけます。また、原作の諸設定を省き簡略化している場合がありますのでご了承ください。世界観や用語説明を記載いたしますのでご確認ください。
~~~
【世界観について】
〇時間軸
2038年8月~11月。アメリカ合衆国では、15年程前にサイバーライフ社によってアンドロイドが販売されて以降、人々の生活の大部分にアンドロイドが関わっている。
〇舞台
アメリカ合衆国・ラスベガス。15年間、積極的にアンドロイドを取り入れてきた州に属している地域。特に、ラスベガスのカジノ街はカジノ経営者以外のあらゆる雇用がアンドロイドによって取って代わられた為失業率が異常に高い。州による失業保証は十分とは言えず、反アンドロイド派が多い地域である。
・アンドロイドステーション…部屋での交流やロルでのステージ。アンドロイドの待機場所。詳細は【用語説明】参照。
・格納庫…第壱回イベントステージ。
・カジノ『ギフト・フロム・ゴッド』…第弐回イベントステージ。
・ラスベガス・ストリップ(カジノ街大通り)…第参回イベントステージ。
【用語説明】
「アンドロイド」
人種を問わず、20~30代の均整の取れた若い男女の姿を模した人造人間。法律で、専用の制服を着用するなど、アンドロイドであることを外見で容易に判断できるように義務付けられている。
ボディ…プラスチック。人間の腕力で簡単に破壊可能。破損した場合正規品を購入して交換可能。正規品を購入できない場合、他のアンドロイドが持つパーツで代用することが出来る。
ブルーブラッド…シリウムを主成分とした青い液体。アンドロイドにとっての血液で、エネルギーと電子情報を伝達する。最低1週間に1度、血液パックの補給が必要となる。毎日の補給が望ましい。
「変異体」
プログラムの範疇から逸脱し自我に目覚め、感情を持つようになったアンドロイド。多くの場合、人間からの虐待や暴行などの理不尽な扱いや、「シャットダウン」への恐怖などの自己防衛の為に覚醒する。所有者からの逃亡が可能になるが、アンドロイドは資産を持たないため逃亡するとボディパーツやブルーブラッドを簡単に得られなくなる。
「シャットダウン」
機能停止。アンドロイドにとっての死。通常シャットダウンした機体は廃棄され、初期化された同アンドロイドが配給される。データの引継ぎが出来るのは「アンドロイド」のみで、「変異体」はプログラムの範疇から逸脱している為シャットダウンするとデータは全て失われる。
「サイバーライフ社」
アメリカ合衆国のアンドロイド市場を独占しているアンドロイド製造企業。市場に出回っているアンドロイドたちの製造・管理・販売・修理を担っている。アメリカの政財界にも絶大な影響力を持つが、反面アンドロイドなどを使った個人情報の収集やアメリカ大統領との癒着などの黒い噂も多い。
「アンドロイドステーション」
街の至る所にあるアンドロイド専用の待機場所。毎日、この場所でブルーブラッドの配給とメンテナンスが行われる。ラスベガスでは、アンドロイドステーションでアンドロイド達が情報を共有し、お互いの思考精度を高めることを推奨している。
「ラスベガス」
アメリカ合衆国ネバダ州の南部にある都市。広大な砂漠の中心に立ち並ぶ豪華なホテル、ネオン街。不夜城であるラスベガスはギャンブラー達にとっての”オアシス”ともいえる。現在ここで働く人間は数えるばかりで、殆どの労働がアンドロイドに取って代わられている。
「所有者」
サイバーライフ社のアンドロイドを購入し、書類申請した人々。アンドロイドは数年ごとに新しい品番に更新されるため、型落ち品であれば比較的安価で購入可能であり、一般家庭でもアンドロイドは購入可能である。