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───明治××年。名門貴族の子女を教育する機関として創立された「桐鳳館」は
学校の改革によって「桐芳館学苑」に名前を変えながらも、現在に至るまで存続。
財閥名家に生まれた青年たちを、政治家や官僚、実業家、トップアスリート等へと育成し、
将来の各界を牽引するであろう優秀な人材をあまた輩出する、格調高い名門校である。
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【解説】
「桐芳館学苑」
日本某所にある大規模な学園都市、その中央部に存在する学園の名称です。
成績優秀な生徒が集う難関校として名を馳せている日本屈指の名門校となっています。
深い歴史持ち、優秀な人材を数多輩出してきた実績を持つこの学園は、全国の学生の憧れと言っても過言ではないでしょう。
この学苑に入学した生徒は皆、優れた才能を持ち合わせています。
「学園都市」
桐芳館学苑を中心に円状に広がる都市です。
生徒は入学から卒業までの3年間をこの都市内で過ごすことになります。
ありとあらゆる娯楽の集まる巨大なモールや、豊かな緑溢れる広大な公園、
全生徒が暮らすことのできる学生寮などが存在しており、生活に困ることはまずないでしょう。
在学中の3年間、特定の理由を除いてこの都市から出ることは許されておらず、
閉鎖的な環境のために独自の文化や独特な生徒間の関係が生まれています。
学園都市内には関係者以外が立ち入ることが出来ない為に、著名人の子息子女も数多く在籍しています。
「階級制度」
本なりきりでの舞台となる桐芳館学苑及び、学園都市内には階級制度が存在します。
一定の基準に則り入学時に全生徒に階級が割り振られ、それによってクラス分けをしています。
AまたはBクラスに所属するには優秀な成績は勿論のことですが、両親や親族が大企業の役員であったり、
有名人であったりと立場のある人間であることが求められます。
基準として最も重要視されるのが「家柄」です。次に「成績」。その次に「部活動での成績」などが続きます。
定期テストや部活動の成績によってクラスが変動することもありますが、そういった例はあまり多くはありません。
目を見張るほどに成績が優れていたとしても、一般家庭出身の生徒ではBクラスにあがるのが限界です。
Aクラスの生徒には家柄、成績、その他さまざまな条件を満たした優秀な生徒であることが求められます。
「生徒会」
Aクラス、Bクラスの生徒たちで構成された自治的組織です。
生徒会長1名、副会長1名、書記2名、会計2名の計6名で構成されています。
生徒会長は必ずAクラスの生徒から選抜され、他の役職はAクラスとBクラスから選抜されます。
生徒会は他の生徒の上に立つにふさわしい家柄と、優秀な成績を兼ね備えてる者でなくてはなりません。
Bクラスの生徒も生徒会選抜の対象ではありますが、やはりAクラスの生徒から選ばれることが多いのが現状です。
「委員会」(追記 10/4 2:00)
生徒会のほか、委員会活動も存在します。
存在しうる範囲であれば自由に決めていただいて構いません。
「指名制度」
この学園には指名制度が存在します。
これはAクラス、Bクラスの生徒に与えられた特権の一つです。
Aクラス、Bクラス(以下、支配学級)の生徒はCクラスとDクラス(以下、従属学級)の中から自分に従属する“召使い”を指名することができます。
“召使い”に指名された従属学級の生徒は、指名した支配学級の生徒に授業時間を除く殆どの時間を捧げ、付き従わなければなりません。
指名した支配学級の生徒は、指名された従属学級の生徒に常に身に付けられる“贈り物”をする風習があります。
この“贈り物”を与える行為は、従属学級の生徒を自分のものにしたという意味合いを持つために“首輪を与える” “首輪をつける”と表現されます。
贈り物はネックレス、ブレスレット、指輪などのアクセサリー類が選ばれることが多いですが、支配学級の生徒が自由に決めて構いません。
“首輪をつけた生徒”は“首輪の贈り主”の保護下に置かれます。
その為、他の支配学級の生徒からの理不尽な仕打ち、嫌がらせから逃れる事ができるという利点も存在します。
この従属関係は基本的に支配学級の生徒からのみ、解消することができます。
「決闘」
学苑創設時から存在する制度の一つです。
挑戦者と応戦者、双方の同意を得た後に、見届け人の前で行われる闘争のことを指します。
生徒手帳にも記載されている決闘のルールを下に記します。
1.決闘は挑戦者と応戦者、双方の同意のもとに行われる学苑公認の由緒正しき制度である。
2.決闘前に挑戦者と応戦者は決闘前に己が賭けるものを明らかにし、正式な手順で學園へと届け出なければならない。
3.挑戦者と応援者は決闘の届出が受理された翌日から三日以内に決闘を行い、必ず決着を付けなければならない。
4.決闘内容は挑戦者と応戦者にとって公平且つ公正なものでなくてはならない。
5.決闘の見届け人は挑戦者と応戦者に公平且つ公正な判断をくだせる者でなくてはならない。
6.挑戦者と応援者の身分が異なる場合、決闘開始から決着が着くまでの間、双方は平等に扱われなければならない。
「校則、又は決まりごと」
桐芳館学苑には一般的な高等学校の校則に加え、いくつかの“特殊な校則”や生徒間の“決まりごと”が存在します。
そのなかで代表的なものをいくつか記します。
『校則』
第9章 禁止事項と懲戒について
1.在学期間、学園都市外へ出る行為は原則禁止とします。
大会出場、冠婚葬祭及び、冬季休暇(年末年始)等のやむ終えない場合は例外とします。
外出する場合は、然るべき申請を行った後に都市外へ出るようにしてください。
不正が発覚した場合、それ相応の処分が下されます。
2.本校での出来事、個人の特定が出来るような写真または映像をSNS等に投稿する行為を禁止します。
発覚した場合、それ相応の処分が下されます。
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5.風紀の乱れを防ぐため、在学期間中の恋愛は禁止とします。
発覚した場合、交際期間等を加味した処分が下されます。
※校則で恋愛は禁止されていますが、なりきりではしていただいて大丈夫です。
教員や他の生徒に見つからないように恋愛を楽しんでください。
『決まりごと』
入学時から卒業までの三年間、学園内や学園都市全域で“厳守しなければならない”決まりごとです。
決まりごとの多くがC、Dクラス(従属学級)に不利で差別的なものになっていますが、学園側はそれらを“黙認”しています。
つまりこれらはA、Bクラス(支配学級)の特権であり、C、Dクラス(従属学級)への戒めと考えてください。
1.“従属学級”に所属する生徒が“支配学級”に所属する生徒に逆らうことを禁ずる。
ただし従属学級の生徒と支配学級の生徒での決闘が行われた場合、決闘開始から決着が着くまでの間のみ、双方は平等に扱われる。
2.“従属学級”に所属する生徒の華美な装い(アクセサリーを身に着ける等)を禁ずる。
ただし支配学級の生徒に“指名”され、“贈り物”をされた場合はそれを必ず身につけなければならない。
3.“従属学級“に所属する生徒が許可なく“支配学級”に所属する生徒の寮(A寮、B寮)に立ち入ることを禁ずる。
“支配学級”の生徒の許可がある場合、やむ負えない理由がある場合は例外的に認められる。
「制服」
女子生徒はセーラー服、男子生徒はブレザーを身につけることが義務付けられています。
女子生徒のセーラー服は濃紺色で襟元に赤のラインが引かれており、スカートの裾には波紋柄の白の袴章が縫い付けられています。
男子生徒のブレザーは濃紺色で左の袖口に、同系色の糸で女性と同様の波紋柄が縫い付けられています。
桐芳館学苑では所属しているクラスがひと目でわかるようにピンバッチを身に付けるのに加え、クラスごとにスカーフ、ネクタイの色を分けています。
学生は己の所属するクラス色のスカーフやネクタイを身に付けなければなりません。
色の割り振りは
Aクラス:紫
Bクラス:青
Cクラス:赤
Dクラス:黄
となっています。
私服で過ごす場合であっても寮以外の場所ではピンバッチを付けることを義務付けられています。