『 濃霧警報発令、濃霧警報を発令します。 人民の皆さんは直ちに室内に避難してください。 繰り返します …… 』
突如現れた謎の「濃霧」。強い毒性を持ち、数秒の接種で人間を死に至らしめる。政府の対応が遅れたために、全世界の人口は6桁にまで減少した。政府はガスマスク等の有毒ガスへの対策を義務化。現在も有毒ガスの蔓延は続いている。未だ完全に解明されていない「濃霧」であるが、分かる事は3つ。
【真眼(シンガン)】を持つものはこの濃霧に対する耐性がある事。真眼とは、一般に眼球が宝石になっていることを指す。先天的なものである。濃霧に対する耐久性と、その宝石の耐久性には比例関係があるそうだ。例えば、100%濃霧の毒性を受けない真眼の持ち主もいれば、30%程度のみ濃霧の毒性を弱めることの出来る真眼の持ち主も居るということだ。
濃霧の発生源は東京都の地下にあると予想される事。
濃度は「前日の死亡者数」と比例するという事。つまり、濃度は絶え間なく変わってゆくのだ。
その事を聞きつけた民衆は、東京から距離をとるようになった。ある人々を除いて。
真眼を持っている物は組合を作り、各々の理想のために動く。
「この濃霧は真眼を恒常化させるための神から与えられた試練である」とし、真眼を持たないものの抹消を目的にする人々(反濃霧撤退勢力)が現れ始めた。
そこで政府はその思想に反対、「真眼以外の人々も以前のように過す事が大切である」として10人殺される前に1人殺す、といった働きをする特殊部隊「対反濃霧撤退勢力」を結成。
この終わりのない戦いに、終止符が打たれることを祈って、君に捧げよう。
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【東京府】
足立探題 第一部隊 隊長 / 翡翠
他谷 律(25)
荒川探題 第一部隊 隊長 / コランダム
久能 吟(43)
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福岡府 第三部隊 隊長 / アメジスト
柴崎 愛璃(23)
予 埼玉府第三部隊 隊長 / ラブラドライト
蕨 慕(28)
【反濃霧撤退勢力】
予 モリオン / ( 〆 2/3 )